「カップヌードル」で有名なあの「日清食品」から新たな告知があり話題を読んでいます。
1995年に一度、世に登場したものの、商品コンセプトが時代に合わず、売り上げが伸びず、その後社内でも黒歴史としてレッテルを貼られてしまった3商品が、なんともう一度販売されるというんです。
でも、一度失敗したのになぜ?!
ちょっと疑問に思うかもしれませんが、その黒歴史トリオの誕生秘話が意外に面白かったのでご紹介していきましょう。
黒歴史トリオとは
1995年に日清食品から発売されたこちらです!
出典:http://www.cupnoodle.jp/blacktrio
上「カップヌードル サマーヌードル」
左「日清のどん兵衛 だし天茶うどん」
右「日清焼そば 熱帯U.F.O.」の3品
今僕らが見ると、あれ?結構いいんじゃないかなと思いませんか?(笑)
普通に美味しそうですし、コンビニでも見かけたらちょっと買ってみようかなって思います。
「サマーヌードル」なんて夏っぽくていいですし、スパイシーな味が好きな人はいいんじゃないかな?って思いますね。
うどん&天茶の組み合わせもなかなか気になりますね。
最後の熱帯U.F.Oも、台風屋台ソースとか絶対美味しいやん!って個人的にも大変興味あります。
最近は名古屋飯でも台湾ラーメンなど、ちょっとご当地メニュー化していますので、地域によってはかなり受け入れられるのではないでしょうか?
しかし、1995年(22年前)の日本では、ちょっと受け入れられなかったらしいんです
その理由は。
時代が早かった
3つの味について黒歴史となった原因の一つに、当時の担当者が話す言葉で
「時代が早かった」と話しています。
当時は企業内でも、マーケティング部署や企画を考える人たち、開発陣の間で競争が激化していたとのこと。
一言で言えば、日清商品の中でも消費者が置いてけぼり状態なこともあって、企業の開発担当同士の売り上げ合戦のような状態であったとのこと。
と言ってももちろん、企業なので完全にユーザーを無視している訳ではなく、少しでも他の部署よりインパクトのある商品を!どこの部署よりも多く商品化を!みたいなところを優先する風潮があったようです。
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サマーヌードル
出典:http://www.cupnoodle.jp/blacktrio
「サマーヌードル」はこの3つの中で一番古い商品だそうですが、この味の特徴はいわゆ「エスニック」な味付けの定番「トムヤムクン」をイメージして作られたそうです。
しかし当時はそこまで「エスニック」の味が世間に認知されている訳でもなく、開発者もどんな味がエスニックとして好まれるか?、でかなり試行錯誤したようです。
当時のマーケット担当者によるとこの「サマーヌードル」は【香り7割、味3割】の割合で作るように考えているらしいです。
![]() | 【7/3発売】日清 カップヌードル サマーヌードル 73g×20個 1ケース 価格:3,780円 |
関係ない話ですが、昔ラーメン屋の友人に聞いたことがあって、ラーメンは甘い、しょっぱい、酸っぱい、旨味的、(苦い)の5つのどれかに割と振り切っている味つけを意識しているところは、生き残る確率が高いらしく(友人談ですけどね)
ただシンプルに偏った味を作りすぎても、受け入れられなければすぐお店は潰れると思いますが、例えば食べた後の印象として、甘い系、辛い系、酸っぱい系だったり、味覚的にわかりやすくはっきりしている味には意外と、リピーターが多く生き残っているみたいです。
市販されている商品でも特に「トムヤムクン系」のラーメンなど他に比べて香りが強く、食べ始めはなんとも「刺激がきついかな、、?」と思っても、しばらくしたらなぜか食べたくなる味だったりしますよね。
僕が昔京都で住んでいた頃、近所に一乗寺という「ラーメン激戦区」があり、その界でも超有名な「天天有(てんてんゆう)」は、甘い系のスープと感じている人が多かったみたいです。
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どん兵衛「天茶」


その時に「カップ麺のうどん」と「お茶」を掛け合わせたら面白いのでは!?となり、開発された商品だそうです。
ただその当時、流行っていたのはお茶の中でも「緑茶」だそうなんですが、日清食品の担当者は和食ならではの「天茶」について調べたところ、
高級な料亭の天茶には主に「ほうじ茶」が使われていることが多いらしく、担当者が「これだ!」と感じて「どん兵衛」と「ほうじ茶」をかけあわせた商品が作られたらしいんです。
しかし世間では「ほうじ茶」よりも「緑茶」の方が普及してい事もあり、当時は「わさび風味がきつい!」だとか、あまり受け入れられなかった事もあったが、今「ほうじ茶ブーム」が少し到来していることから
「もしかしたら??」
という考えで今回「黒歴史トリオ」の一つとして復刻することになったという。
![]() | 【7/3発売】日清 どん兵衛 だし天茶うどん 78g×12個 1ケース 価格:2,268円 |
日清焼そば 熱帯U.F.O.
出典:http://www.cupnoodle.jp/blacktrio
![]() | 【7/3発売】日清焼そば 熱帯U.F.O 124g×12個 1ケース 価格:2,268円 |
なにやらこちらも「時代が早かった」と言っていい商品ですね。
こちらもエスニックな味付けのサマーヌードと同じようなイメージ、熱帯UFOは台湾風の味付けで、こちらもあまり世間にまだ浸透していなかった事もあり、あまり売れなかったのかな?と思います。
「熱帯U.F.O.」実食レポート書きました。
しかもこの熱帯UFOの製作秘話としては、当時日清食品の中の別のグループが開発して、すでにヒットしていたカップヌードルの「熱帯シーフードヌードル」味。
出典:http://www.cupnoodle.jp/blacktrio
熱帯というワードに、ヤシの木がイメージ画像に入っている点など
こちらのヒットをわかってながら、掟破りのデザインやコンセプトを大胆にパクってしまった。という逸話があります。
必死にヒット商品を作ろうとして、試行錯誤しているアイデアを軽くパクるという潔さ!
今なら訴えられるレベルかもしれないですが、まぁすでに22年たつと時効でしょう!w
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発売時期と周りの反応
こちらは来月(2017年7月3日)です!
Twitterではこんな反応も?
【日清食品の闇に迫る】日清食品は夏に弱い。ブームにのって失敗すること数知れず。攻めて迷走。焦って自滅。今度こそ売れて欲しい!黒歴史トリオ発売。 #日清の黒歴史トリオ https://t.co/mYTODKIfjU pic.twitter.com/IJ8hsvx1ng
— カップヌードル (@cupnoodle_jp) 2017年6月26日
日清の黒歴史トリオのページおもしろすぎでしょ
買うわ
— まとい (@matoi_y) 2017年6月26日
>RT
“黒歴史トリオ” サイトの背景が怖いww— SAKI_raxel (@SAKI_raxel) 2017年6月26日
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黒歴史トリオのサイトおもろい
— ふりーだむ (@freedom224_) 2017年6月26日
日清の黒歴史トリオを全品制覇するのが今夏の目標に設定されました。
>RT— たな坊 (@tanabow08) 2017年6月26日
黒歴史トリオお茶のやつだけ食べた記憶あんなー…味おぼえてねーわ
— ごろう@帰ったら米炊いて (@c0h_m) 2017年6月26日
なんか面白いですよね。
僕も含め今の若い世代や、もちろん年配の方も、この黒歴史トリオが発売されていた1995年と比べても、食に対して(様々な味に対して)の偏見が少ないし、周りが「知っている」「知らない」で判断するというより
自分自身の「興味がある」「ない」かで判断する時代だとも思うので、こんな風に「当時と同じ味」で再度勝負をかけてくるという、日清食品の姿勢も個人的には結構面白いし楽しいなと感じます。
今回の黒歴史トリオの担当者も、1995年の発売時期の時と同じ担当者も何人かいいるみたいで、その人曰
「やっと、時代が追いついた」
当時黒歴史だったのは「センスが先取りしすぎだった」ようなコメントしてました(笑)その考えもまんざらではないと思いますからねっ。
僕も、発売されたら3種類を是非、食してみようと思います!最後までお読み頂きありがとうございました。
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