楽器で心地よい音を奏でるためにも、適正な音程に合わせることはとても大切です。
特に弦楽器はちょっとしたことでも割りと簡単に音がずれてしまう特性があります
気温や湿度の変化、パーツのクオリティ、セッティングの状態など。
特に初心者の方にとっては面倒な作業ですよね。せっかく何か弾きたいと思い立ったのに
やり方を間違えていきなり弦を切ってしまう
なんかもう、、チューニングがよくわからないから辞めようなんて絶対悲しい。
でも上達する上では絶対必要なスキルなので探りながらやってみましょう。
一度覚えて慣れてしまえば30秒で出来る様になります!
クリップチューナーを使う
近年の物は視覚的にも大変わかりやすい仕様になってることが多くなって来ました
チューナーで音を合わせると大抵は液晶画面の色が緑色になったり
何かしら一瞬ピタっとあったかな?!というようなアクションがあります。
それに従ってチューニングすれば一応はOKなんですが
注意点として!
弦を何度もピッキングしてチューニングをしている方は、
基本一度弦を弾いたら数秒は待ちましょう。
これは音のサスティンなどから音の揺れなどを確認する為です。
またチューニングする弦以外は必ず
左手でしっかりミュートをしましょう。
(ミュート:軽く指の腹で弦に触れて弦の振動を止める)
これは弦同士が「共鳴」してしまいことで周波数が乱れ、正確なチューニングができなくなる為です。
また弦の音を耳で聞き「音が徐々に波打つ感覚や減衰力の変化」 など何度も聞くことで必ず耳が良くなってくるので、慣れるまでゆっくり意識して行きましょう。
お持ちの楽器がエレキベースの場合は生音で「12フレットのハーモニクス」を鳴らして合わせると、比較的チューナーも反応しやすいですので覚えておきましょう。
アンプに繋ける場合は楽器本体の「TONE」を少し絞るとチューナーが反応しやすくなりますよ。
音叉でチューニングの方法
もしあなたがチューナーを持っていないが「音叉」がある場合
”音叉”A 440Hz(ラの音)を奏でるアイテム500円程度
音叉をコーンと叩いて聞き耳にあてましょう、すると一定の音でポーンーーーーと鳴ってますので、
ギターの「5弦の音」と合わせましょう。
5弦(A音)を基準にチューニングする方法
音叉で「5弦の音」を確認
①「5弦の開放音」に「6弦5フレット」を合わせる
②「5弦の5フレット」の音に「4弦開放音」を合わせる
③「4弦の5フレット」の音に「3弦開放音」を合わせる
④「3弦の4フレット」の音に「2弦開放音」を合わせる
⑤「2弦の5フレット」の音に「1弦の開放音」を合わせる
⑥「1弦開放音」と「6弦の開放音」が「2オクターブ」違うか確認。
ハーモニクスでチューニングする方法
これは初めて聞く言葉かもしれませんが、ギターのフレット上の真上ポジションで、左手の指の腹で弦に軽くタッチし右手で弦を弾いたと同時に左手の指をはなすとポーンという透き通った倍音サウンドというのが得られます。
これの特性を利用して
音叉で「5弦の音」を確認
①「5弦5フレットのハーモニクス」に、
「4弦7フレットのハーモニクス」を合わせる
②「4弦5フレットのハーモニクス」に、
「3弦7フレットのハーモニクス」を合わせる
③「6弦7フレットのハーモニクス」に、
「2弦開放弦の実音」を合わせる
④「5弦7フレットのハーモニクス」に、
「1弦開放弦の実音」を合わせる
⑤「2弦5フレットのハーモニクス」に、
「1弦7フレットのハーモニクス」を合わせる
最後に「12フレットの真上でハーモニクス」を鳴らし、音の揺れや波が無ければOK、1本でも狂っていると音が揺れるのでその時は再度調整しましょう。
単音での確認
ピアノの白鍵と黒鍵があり同じ鍵盤に同じ音は存在しないですよね、しかしギターには各弦で同じ音階が存在するのが特徴です。これは演奏する上でも知っておくときっとアドリブやコード感、曲の響きを重要視したプレイに繋がりますよっ。
①「6弦開放弦の音」と「5弦7フレットの音」は
1オクターブ違いの「Eの音」です。
②「5弦開放弦の音」と「4弦7フレットの音」は
1オクターブ違いの「Aの音」です。
③「4弦開放弦の音」と「3弦7フレットの音」は
1オクターブ違いの「Dの音」です。
④「3弦開放弦の音」と「2弦8フレットの音」は
1オクターブ違いの「Gの音」です。
⑤「2弦開放弦の音」と「1弦7フレットの音」は
1オクターブ違いの「Bの音」です。
⑥「1弦開放弦の音」と「6弦開放弦の音」は
2オクターブ違いで「Eの音」になるのを確認。
パソコンがあればインターネットを開き「ギターチューニングサイト」で検索すると各弦の音をワンボタンで確認できる親切なサイトもありますので、そういうのがあるって事も是非知っておいて下さい。
演奏しない時ギターはどうすれば?
演奏しない時は、基本「半音くらい音を緩めましょう」
さらに厳密に言えば同じくらいの音程分で弦を緩めましょう。
理由は
1弦側と6弦側で力のかかり具合が変わると放置した時にネックのネジレが生じます。
こうなるとかなり厄介です。
メーカー修理でも直らない場合があり、リペア金額も結構えらいことになります。
また世の中にはあまり緩めない方がいいと言われている機種もあります。
「Taylor Guitar」テイラーギターなどは弦のテンションを強く保つほうが良いといわれています。
毎回緩めることでかえってギターにダメージを与えてしまう場合もあるので、購入された場合は楽器ショップにしっかり確認しましょう。
エリクサー弦でも「Taylor HD」という太いゲージの弦がでてます。
もちろん気音や湿度、環境にもよりますが演奏時に日々のコンディションを確認しつつギターの状態を把握することは、今後長く使っていく上でも絶対必要です。
木材や作りによっても個体差がありますのでいつもギターのそばにいるあなたが一番のコンディションの理解者でありましょう♪
まとめ
毎回チューニングをするのって大変ですが、練習を気持ちよくする為にも、しっかり音を合わせる癖をつけましょう。
特にバンド演奏やほかの楽器と何かセッションするときは超重要です、音が違うとすごーく気持ち悪いですし、何より自分の音感がダメになってしまうのでプレイヤーとしてもまず優先しましょう。
コメント