「松本清張」の傑作ストーリー。
歴代最年少の主演女優を提げ、この夏帰ってきます。春先にも少し話題を集めましたが、2017年夏ドラマで、恐らく一番の注目です。
この記事では「黒革の手帖」歴代作品、あらすじ「武井咲」演じるドラマついてご案内いたします。
基本情報
7月20日(木曜日)〜
テレビ朝日 21:00〜放送中。
「武井咲、銀座の女王になる」
松本清張、没後25年となる2017年ーー
「清張史上最強」と言われるあの”悪女”が蘇る!
引用:http://www.tv-asahi.co.jp/kurokawanotecho/intro/

主題歌はあの人
歌手 :福山雅治
タイトル:聖域
Release :9月13日
テレビ朝日での主題歌担当は、今回が初。
福山雅治のコメント
タイトル「聖域」は、自分の中の守るべき場所、あるいは自らが望むあるべき姿への憧れという意味を込めました。幸せも不幸せも、豊かさも貧しさも、他人が決めるのではなく自分で決める。武井咲さん演じる主人公は、とても強く、とても繊細な孤高の人、というイメージで作詞をしました。と同時に、実際の武井咲さんがこんな女性だったら、という妄想も含めて。
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あらすじ
自分勝手な父親のせいで、
無駄に借金を背負わされた母と娘。
東林銀行で派遣社員として真面目に働くが、その莫大な借金を派遣の給料で返済するのは困難な状況。
このままではダメだと痛感し、借金返済のためにも、銀座のクラブ『燭台』でホステスとしても働くことにした「元子」。
借金返済の為にも、二足のわらじで努力した結果、
ついに父親の作った借金を完済する。
だが、そんなタイミングで
東林銀行での派遣切りにあってしまう。
しかし、いつかこんなこともあろうかと、、
日々裏で進めていた“計画”を実行に移すことを決意。
銀行業務の中で知ってしまった事実、
「違法な借名口座」の存在があることを。
「元子」はそんな違法の借名口座から
次々と自分の口座に送金。
その総額なんと「1億8千万円」
また借名口座のリストを記した『黒革の手帖』
を手にする。
これを盾に、銀行の支店長らと渡り合い
その金で銀座の一等地に
クラブ『カルネ(フランス語で「手帳」という意味)』をオープンさせる事に成功する。
夜の銀座の街は、駆け引き、騙し騙されの世界。
昨日の友は明日の敵。
そんな世界でも『燭台』時代にママ・叡子の一挙手一投足を研究し、買い物やアフター、顧客とのお付き合いにも同行しながら密かに“ママ修業のお勉強”に励んでいた元子は、
ママになってからも「お勉強させていただきます」
という決めゼリフとともに、
腰が低く身持ちの固い勉強熱心なママとして、
上客を掴み夜の世界で更にのし上がっていく。
ドラマの中では展開が進むに連れ、波乱万丈な人生を味わう事になるが、
果たして「元子」は銀座の世界で、野望を貫くことはできるのだろうか?
という内容です。
なんか、この主人公の戦いっぷりは大ヒットドラマの「半沢直樹」を思い出しますね。
【ここから結末ネタバレ注意】
小説版では「元子」がラストに喧嘩をし、
足をかけられ転倒する。
実は妊娠していた「元子」は産婦人科に担ぎ込まれる、しかしそこは以前騙し合いをして「元子」恨んでいる者がいる病院。
「私このひとたちに殺される!」と叫んで終了する。
米倉涼子のドラマあらすじでは、主にクラブでの戦い
展開は原作の基づき展開するが(途中省略)
ラストは見事に「ロダン」お店のオーナーになり、
最後はバンザーイの状態であったが、
「元子」のライバルであった「波子」が、
実は「黒革の手帖」の中を見ておりその全てを警察に暴露。
「元子」のこれまでの行いを全てバラされ、
捕まえにきた警察から最後逃げるという展開。
これを見ると2017年版「武井咲」主演のストーリーは
ハッピーエンドなのか? バッドエンドなのか??
7月20日(木)21:00〜からスタートするドラマに期待しましょう。
黒革の手帖 原作と略歴
「松本清張」が生み出した傑作。
「黒革の手帖」は、1976年1月〜1980年2月までの期間、当時「週刊新潮」にて連載されていた、「松本清張小説シリーズ」「禁忌の連歌(きんきのれんが)」第4話として書かれた作品です。
(禁忌の連歌)
第1話 | 「渡された場面」 |
第2話 | 「状況曲線」 |
第3話 | 「天才画の女」 |
第4話 | 「黒革の手帖」 |
この小説シリーズは連載終了後も大変人気を集め、1980年6月には、新潮社から単行本が刊行されました。その2年後の1982年1月に、今回のドラマと同じ「テレビ朝日」によって、ドラマ化『松本清張の黒革の手帖』というタイトルで、毎週 月曜日の夜22時〜22時54分の「月曜劇場」の枠として放送された作品です。
この作品は今日(こんにち)までに、その時代を彩る女優、俳優陣が集い、過去に放送する度には、凄まじい視聴率を叩き出す人気ドラマとして有名なんです。
(なんと過去作品全ての視聴率が、15〜18%超え)
年代別「黒革の手帖」
実際に過去にドラマ化された
「黒革の手帖」は5作品。
「テレビ朝日」による1982年の初ドラマ化から、2005年までに、5作品が作られています。2005年に「米倉涼子」主演のドラマとして大ヒットした事も、12年前のこととはいえ、まだまだ記憶に新しいです。
ーーそれだけ、この作品に対しての、ファンは根強いということです。
世の中のどんな作品も、主演が変われば
世界観が変わる。
この作品を今回演じれる「武井咲」は、必ず女優としての階段を、また一つ上がったことになるでしょう。
少し話題がそれますが、この「黒革の手帖」の話には、実は ”モデルとなった事件” があると言われているのをご存知でしょうか??
「滋賀銀行9億円横領事件」
これは昭和40年頃起きた、
今でも、、語り継がれる事件。
1973年10月21日、滋賀銀行山科支店のベテラン行員・奥村彰子(当時42歳)が横領の容疑で逮捕された。奥村は同年2月までの6年間で、およそ1300回にわたって史上空前の9億円の金を着服、ほとんどを10歳年下の元タクシー運転手・山県元次(当時32歳)に貢いでいた。
引用:http://yabusaka.moo.jp/okumura.htm
今の時代であれば、セキュリティ面、銀行の防犯意識も高いので、100%とは言い切れませんが、まずこんな金額の横領は考えられないですよね。
でも実際に昭和40年頃にあった事件。
約9億ものお金を横領をした犯人は
「1人の40代女性」奥村彰子。
実際は事件の裏に「山県元次」という共犯者はいましたが、あれよこれよと「奥村」を口車に乗せて、外から操ってはいましたが、直接銀行からお金を横領していたのは、この「奥村彰子」だったという、おっそろしい話ですよね。
ーー当初は被害額が4億8千万程だったが、事件の詳細をし調べるうちに金額が跳ね上がったという。
余談ですが
この作品の主人公の名前「原口元子」という名前、僕はこのネーミングセンスには、凄くしっくりきたなと感じています。
何かこう「元子(もとこ)」ってあまり名前としては聞くことが少なく(元子さんごめんんさい)
シンプルで覚えやすい漢字だった。
(素子だったらメジャーですが)
そして、実際の「9億円横領事件」共犯者である「山県元次」の「元」を連想させるイメージもある。またこの「山県元次」がよくお金を借りた時に言っていたセリフで「元金は競艇で一発当てて買ったら返すから!」という「元金」の「元」お金の出どころを連想させる漢字でもあるし、犯人が元銀行契約社員だった「元」っていうのもわかりやすい。
考えすぎでしょうか。
9億円横領事件は、映画界にも派生
角田光代さんの小説「紙の月」でも主演の「宮沢りえ」は、銀行の契約社員役を演じています。
ある日、偶然出会ってしまった男性に、少しづつ人生の歯車を狂わされていく。
「同情心なのか、その男の為なのか、ただの優越感なのか」
つい魔が差し、やってはいけないはずだった、他人の預金に手をつけてしまう。
一線を超えてしまったと気づいた時には、もう戻れない世界にいた。
この映画の「史上最も美しすぎる犯罪者」というキャッチコピーに込められた、この女性の人間性と、徐々に変わりゆく心情、社会に生きる物として最悪なのに、どこか恨みきれない優しさを持っている、そんな人の曖昧さがうまく表現された作品です。
興味がある方は、是非一度ご覧ください。
「紙の月」
だいぶ話が逸れましたが、次は
年代別「黒革の手帖」のキャスト
1982年版(主演 山本陽子)
この時のドラマは、全6話で構成。
第1話 | 女子銀行員横領 |
第2話 | 元子の次の獲物 |
第3話 | 元子、誘惑されて |
第4話 | しのび寄る影… |
第5話 | ある決断… |
第6話 | 執念の果てに… |
平均視聴率は「17.4%」
数字も凄いけど、「山本陽子」さんが美人すぎ。
【キャスト】
登場人物 / 役者
- 原口元子 :山本陽子
- 安島富夫 :田村正和
- 山田波子 :萬田久子
- 村井亨 :井上孝雄
- 長谷川庄治 : 小沢栄太郎
- 中岡市子 :渡辺美佐子
- 島崎すみ江 :吉行和子
- 梅村キク :北城真記子
- 川原弁護士 :川合伸旺
- 田部 :宮口二朗
- 里子 :野平ゆき
- 明美 :松原留美子
- 潤子 :黒田福美
- 和江 :森田理恵
- 岩村叡子 :白川由美
- 橋田常雄 :ハナ肇
- 楢林謙治 :三國連太郎
引用:Wikiより
1984年版(主演 大谷直子)
平均視聴率は「不明」
しかし相当高かったようですね。
1984年 1月5日〜2月24日までの平日のお昼時間、TBS系の「花王 愛の劇場」 13:00〜13:30枠で放送されました。
でもこの頃からもうすでに、お昼にドロドロと濃い内容のドラマがやっていたんですね、、。
この作品の出だしに、まず銀行のお金を横領するという設定がありますが、ドラマの本質としてはある意味、男性優位な社会には負けない!という、女性の生き抜く強さを描いた作品でもあります、フィクションだとわかっていても、そういった時代背景に、きっと女性の心を鷲掴みにされたことでしょう。
【キャスト】
登場人物 / 役者
- 原口元子 : 大谷直子
- 中岡市子 :宮下順子
- 安島富夫 :潮哲也
- 山田波子 :奈良富士子
- 楢林謙治 :戸浦六宏
- 本阿弥周子
- 御木本伸介
- 村井亨 :谷啓
- 橋田常雄 :梅津栄
- 清水めぐみ
- 大森暁美
- 元子の父 :高城淳一
- 元子の母 :和泉喜和子
- 安島 亜矢子 :松阪隆子
- 川原弁護士 : 真弓田一夫
- 権堂 :福山象三
- 長谷川 :武藤英司
引用:Wikiより
1996年版(主演 浅野ゆう子)
平均視聴率は「18.1%」
1996年の年末特別ドラマとして、タイトル「松本清張特別企画・黒革の手帖」で、テレビ朝日系の2時間ドラマ「土曜ワイド劇場」枠で放送されました。
これは、今までと違い俗に「連ドラ」ではなく、「単品ドラマ作品」として制作。
これも大ヒットで視聴率は18.1%ですから、すごい数字を叩き出しましたね。
キャストが変わっても、同じタイトルでヒットし続けるというのは、他にあまりないのではないでしょうか?
通常は、各主演は歴代と比較対象にされやすく、世間から批判されるという事も少なくないのですが。
【キャスト】
登場人物 / 役者
- 原口元子 :浅野ゆう子
- 楢林謙治 :平幹二朗
- 安島富夫 :美木良介
- 山田波子 :田中美奈子
- 橋田常雄 :ケーシー高峰
- 中岡市子 :山口果林
- 島崎すみ江:秋本奈緒美
- 高橋 :藤田敏八
- 村井亨 :石丸謙二郎
- 滝川 :不破万作
- 葉山レイコ
- 岩村叡子 :加納みゆき
- 長谷川庄治:久米明
引用:Wikiより
「浅野ゆう子」さんは大人の色気がムンムンですし、銀座のママとして、和装も似合うので「銀座の夜の顔」になっても、全然違和感ないですよね。
それに、いざとなったら強そうな雰囲気もありますし、、! ちょっと強面の男が来ても全然、怯(ひる)まなそうですよね。
2004年版(主演 米倉涼子)
これが唯一リアルタイムでわかる作品ですね。
2004年10月14日から12月9日まで、毎週 木曜日21時〜 21時54分に、
テレビ朝日系の「木曜ドラマ」枠で放送されました。
ここで「米倉涼子」の女優としての「格」がついた感じがしますよ
昨今の大ヒットドラマ「ドクターズX」など、すでに続編?出演ギャラは1億円!?とまで言われていますが、この頃から「米倉節」的な力強さや、知的さ、プロポーションも含め、品格が備わった気がします。
引用:Wikiより
まとめ
個人的に思う事ではありますが、この「黒革の手帖」の主演を演じるには、役者的に少し知的な雰囲気(頭がキレる意味で)オーラがある、ストーリーの中で次々に逆境に向かっていく力強さがある、この先主人公はどうなっていくんだろうという、視聴者が感じるような「不安と期待」の絶妙なバランス感を出せる人じゃないと難しいのではと思います。
そう考えると、、
「武井咲」を勝手に分析
・主演としてのオーラは?
(一応ドラマに出まくってるだけ、ある方ではないかと)
・銀座のママの雰囲気は?
(どちらかというとママではなく嬢の方ではないかな、、)
・のし上がるための、悪女的な雰囲気は?
(清楚で英才的な雰囲気だけど、悪女Verを見てみたいという期待ギャップはある)
・話の中でトラブルや、逆境に向かうような強さは?
(個人的にはここが、他の主演女優と比べてまだ低いのでは?っと感じてます)
なんていうか、、上り詰めてやる!っていう本能、
野生的な雰囲気がたりないかなと感じる部分もあります。
でもこのドラマで良い意味でも裏切ってくれる、否定的な意見も吹き飛ばしてくれるくらいの一皮と言わず、二皮は向けて欲しいですね。
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絶対面白いので期待できるでしょう^^
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【注意文言】
本作品の配信情報は2017年9月時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはdTVのホームページもしくはアプリをご確認ください。
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ありがとうございました。

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